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平成30年度 研究テーマ

icon 快適性を向上させたシートレイアウトにおける衝突安全性
icon ミニカーのフルラップ前面衝突時における乗員傷害に関する研究
icon トラック隊列走行技術における燃費向上のための不感帯の設定
icon 人およびダミーを用いた実車衝突実験に関する研究
icon 前面衝突時における筋緊張の乗員傷害に対する影響に関する研究
icon 前面衝突時における胎盤早期剥離の受傷メカニズムに関する研究
icon 交通事故における自転車乗員の衝突挙動に関する研究
icon 縮尺模型を用いたパーソナルトランスポーター乗員の安全性
icon 歩行者事故における血管系脳傷害に関する研究
icon 新型吸遮音構造による車室内騒音低減メカニズムの明確化
icon 3Dプリンターを用いた縮尺ダミー模型の作製
icon 前面衝突時の乗用車車体構造における荷重伝達の解明

快適性を向上させたシートレイアウトにおける衝突安全性

概 要
乗り物に対するニーズを高める観点からシートの向きおよび着座姿勢により対話性やリラックス効果を見込むことができる.一方で、正規着座姿勢で獲得してきた衝突安全性を同様に担保する必要がある.本研究では,異なる衝突形態において,快適性を考慮したシートレイアウトにおける乗員安全性に着目し,乗員傷害低減を目指す.

メンバー
鬼本 (M1)     鈴木(拓) (B4)     ファンコン (B4)

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ミニカーのフルラップ前面衝突時における乗員傷害に関する研究

概 要
現在,自動車の環境性能への関心の高まりに加え,高齢化や公共交通の衰退などの社会的な環境の変化から,超小型モビリティのひとつであるミニカーの普及が進みつつある.ミニカーは車両が小型であることから,普通自動車に比べ,クラッシャブルゾーンが小さい.そのため,前面衝突時に車体変形がキャビンまで及び,乗員が内装部品に接触することで,受傷する可能性がある.先行研究では,ミニカーの全面衝突時においてステアリングホイールの移動量を無くすことが胸部傷害値の低減に有効であると報告されている.そこで本研究では,ミニカーのフルラップ前面衝突時において,ステアリングホイールの後退量を低減させる方法を明確にする.

ミニカー CADモデル

メンバー
関口 (M2)     湯原 (B4)

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トラック隊列走行技術における燃費向上のための不感帯の設定

概 要
運輸部門における環境対策として, 商用車トラックの隊列走行技術がある.先行研究では,協調型アダプティブクルーズコントロール(CACC:Cooperative Adaptive Cruise Control)を用いたトラックを用いた隊列走行実験が行われているが,先行車が道路のこう配などにより隊列走行時に微細な変動を起こした際, 後続車は先行車の動きに追従し, 細かな加減速を行い,燃費に悪影響を及ぼすと考えられる.また, 自動車の車間距離制御においては, 単に自車が車間距離を保つだけではなく, 車群として力学的に安定な挙動となるような制御が必要である.そこで本研究では, TruckSimを用いて, CACCを搭載したトラックの隊列走行モデルの作成し, 先行車に対して不感帯を設定することにより滑らかな加速減を実現し,燃費向上効果の度合いの明確化を目的とする.

トラックを用いた隊列走行実験 TruckSimを用いた隊列走行モデル

メンバー
田島 (M1)     大塚 (B4)     添野 (B4)

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人およびダミーを用いた実車衝突実験に関する研究

概 要
多重事故への発展を防ぐ技術として,ポストクラッシュセーフティシステムがある.この技術を国内に導入した際の効果検証のために,国内環境での事故の再現実験を行う必要がある.そこで本研究では実車衝突実験を行い,動画解析を行うことで,追突時の衝撃が運転者の運転行動に与える影響を把握し,CAE解析を用いて追突時の運転者の挙動を再現することを目的とする.

実車衝突試験 CAE解析

メンバー
池田 (M1)     岩邊 (B4)     湯原 (B4)

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前面衝突時における筋緊張の乗員傷害に対する影響に関する研究

概 要
死傷者数を減らすために衝突時の人体の挙動や力学応答に関する研究は重要である. 衝突直前の回避動作により,筋が活性化し,筋肉の硬さが上昇する筋緊張が起こる. 先行研究から,筋緊張により衝突時の人体挙動や傷害状況の変化が生じることが確認されている. 本研究では,前面衝突用ダミーに対して筋緊張状態を再現する機構を開発し,乗員傷害へおよぼす影響を明確にすることを目的とする.

メンバー
内田 (M2)     斎藤 (B4)     佐藤 (B4)

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前面衝突時における胎盤早期剥離の受傷メカニズムに関する研究

概 要
近年,交通弱者保護は重要な課題になっており,子どもの交通安全を考えるうえで胎児の段階から安全を確保する必要がある.交通事故における胎児の死亡原因として胎盤早期剥離が最も多いと報告されている. しかし,先行研究では胎盤早期剥離の受傷メカニズムについては十分に検討されていない.昨年度までの胎盤早期剥離の受傷メカニズムの研究として,ステアリングホイールやシートベルトによる荷重が与える影響を明らかにした.そこで今年度の研究では,エアバッグが胎盤早期剥離に与える影響を明らかにすることを目的とする.

妊婦縮尺模型 衝突実験

メンバー
岩瀬 (M1)     松本 (B4)     宮川 (B4)

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交通事故における自転車乗員の衝突挙動に関する研究

概 要
近年,国内における交通事故時の歩行者および自転車乗員の致死率は増加傾向にある. この現状に対し,歩行者に対する傷害評価の検討が進められている一方で,自転車乗員に対しては十分とは言えず,対策が急務である. そこで本研究では,CAE (Computer Aided Engineering) 解析を用いて自転車対自動車事故を再現し,自転車車種別による自転車乗員の傷害発生メカニズムの明確化を目的とする.

シティー車MADYMOモデル スポーツ車MADYMOモデル

メンバー
中原 (M2)     田中 (B4)     中山 (B4)

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縮尺模型を用いたパーソナルトランスポーター乗員の安全性

概 要
近年,中距離移動に適し広範囲の視野が確保できるパーソナルトランスポーター(以下PT)が欧米を中心に利用されている. 日本においても,社会実験での走行が実施されるなど,導入の機運が高まっている. 一方でPTの様々な走行状況における走行挙動や転倒時の乗員傷害に関する定量的な検討は進められておらず,転倒や衝突などの事故防止のためにはこれらの検討を行うことが重要である. そこで本研究では,縮尺模型を用いて,PTの走行挙動を分析し,乗員の安全性に関する知見を得ることを目的とする.

PT縮尺模型

メンバー
鈴木 (M1)     金子 (B4)     横山 (B4)

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歩行者事故における血管系脳傷害に関する研究

概 要
交通事故の状態別死者数では,歩行者事故の割合が最も多い. さらに,歩行者事故における損傷部位別死者数では頭部が最も高い割合を占めている. 以上から,歩行者事故における頭部傷害低減が重要な課題である. また,乗員の頭部傷害を調査した米国の統計では,重症以上の場合において,頭蓋内血管が破断することによる脳傷害(脳血管障害)が過半数を占めていることから,交通事故における脳血管障害に関する検討が必要である. 一方で,現行の自動車の衝突安全性能試験では,頭部傷害の評価において血管の破断を考慮していない. そこで本研究では,CAE解析によって歩行者事故を再現し,歩行者事故における脳血管障害の受傷メカニズムを解明することを目的とする.

歩行者事故再現解析モデル 脳FEモデル

メンバー
出崎 (M2)     谷本 (B4)     水谷 (B4)

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新型吸遮音構造による車室内騒音低減メカニズムの明確化

概 要
乗用車の車室内静粛性は要求性能の重要な項目である.一方で遮音材を多量に用いた場合,車両重量の増加および高価格化となるため効率的な設置が重要となる.本研究では新型の吸遮音材料を題材として,シミュレーションを用いて特性の解明および効果的な配置方法の提案を目指す.

メンバー
池田 (M1)     小又 (B4)

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3Dプリンターを用いた縮尺ダミー模型の作製

概 要
自動車乗員保護の研究では,ダミーを用いた実車衝突試験が行われている.しかし,リアルワールドの実車衝突試験では,広大なスペースを必要とし多大な時間や労力など多大なコストを必要とする.一方で,縮尺模型を用いることでこれらのコストを抑えることができる.また,精度の良い縮尺模型を使用することで挙動等の現象を正確に再現することが出来る.しかし,現状のダミー縮尺模型では慣性モーメントなどの特性が実物を正確に再現できていない.そこで3次元CADおよび3Dプリンタを用いる事で,高精度かつ生産性の高い縮尺ダミー模型の作製を行う.

従来の縮尺模型 3Dプリンターを用いた縮尺模型

メンバー
高橋 (B4)     相澤 (B4)

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前面衝突時の乗用車車体構造における荷重伝達の解明

概 要
自動車が前面衝突した際,乗員の傷害低減のためには客室構造の変形は小さいことが好ましい. よって車体構造には,フロントサイドメンバを含む車体前部のクラッシャブルゾーンで衝突エネルギーを吸収し,さらに荷重を客室構造の後方へ効率的に伝達させることが求められる. また車体質量の増加を抑えながら,衝突安全性に優れる車体構造の設計を行うためには,衝突時の車体構造前部から後部にかけての荷重伝達を定量的に把握し,車体構造各部の機能を明らかにする必要がある. そこで本研究では,フロントサイドメンバから客室構造にかけての荷重伝達を指標Ustarを用いることで明らかにし,前面衝突時における車体構造各部の機能や問題点を把握することを目的とする.

FEMモデル 衝突解析

メンバー
岡村 (M1)     鈴木(郁) (B4)     宮田 (B4)

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