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平成26年度 研究テーマ

icon Flex脚部インパクタを用いた歩行者模型の再現
icon 快適性向上レイアウト自動車における衝突安全性改善に関する研究
icon 電動車いすの衝突安全に関する研究
icon ミニカーのフルラップ前面衝突時における乗員傷害に関する研究
icon ガードレール衝突時の衝突速度予測
icon 子宮模型を用いた妊婦胎盤剥離に関する研究
icon 軟組織の経時劣化と速度依存性に関する研究
icon シートベルトの制御による高齢者胸部変形低減に関する研究
icon 路面不整が運転者の操舵挙動に与える影響に関する研究
icon 走行速度および曲線半径の変化による力覚支援操舵制御フィードバック
icon 乗用車における振動現象のU*を用いた荷重伝達の表現の検討
icon 自動車車体構造の軽量化に伴う荷重伝達の検討
icon 剛性を再現した車体縮尺模型の検討

Flex脚部インパクタを用いた歩行者模型の再現

概 要
国内における交通事故死傷者の損傷部位のなかで脚部が最も高い割合を示しており,歩行者脚部保護対策が重要な課題となっている.現在の脚部保護試験では脚部インパクタをバンパに衝突させるので、歩行者の上体部は考慮されていない.そこで,本研究では生体忠実性の高いFlex脚部インパクタの縮尺模型を用いて再現する.また,脚部インパクタに上体部を組み合わせた場合の衝突挙動および傷害値を比較することで歩行者事故による脚部傷害を明確にすることを目的としている.

Flex-PLI縮尺模型 歩行者ダミー模型

メンバー
糸賀 (M2)     入江 (M2)     加藤 (B4)     佐藤 (B4)

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快適性向上レイアウト自動車における衝突安全性改善に関する研究

概 要
3列シート車の中央部座席に内向き,外向きに回転する快適性向上レイアウト自動車が提案され,シートが回転する事により,会話の容易さや私的空間の確保が望まれることが確認されている.しかし,これまでの研究によってシート回転時には衝突安全性が損なわれる事を明らかにした.本研究では,シート回転時の乗員の衝突安全性の改善方法について検討している.

提案された快適性向上
レイアウト自動車
外向き15度における側面衝突乗員挙動 縮尺模型

メンバー
佐口 (M2)     小野 (B4)     冨岡 (B4)

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電動車いすの衝突安全に関する研究

概 要
今後,高齢化が進むことにより,電動車いすの需要は増加し,事故件数も増加すると予想される.そのため,自動車との衝突に関して電動車いすの衝突挙動や乗員の安全性に関する研究は急務の課題である.本研究では電動車いすと自動車の交通事故で,最も多い横断中の出会いがしら衝突を縮尺模型を用いて再現する.また,衝突時における乗員挙動と加速度に着目し,乗員の安全性向上の検討を目的としている.

電動車いす模型 ダミー模型

メンバー
入江 (M2)     伊藤 (B4)

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ミニカーのフルラップ前面衝突時における乗員傷害に関する研究

概 要
近年,高齢化,環境意識への高まりといった社会状況の変化に伴い,新たな移動手段として超小型モビリティのミニカーの活用が期待されている.ミニカーは衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンの確保が厳しいため,普通自動車と比較して乗員が大きな被害を受ける可能性がある.しかしミニカーの衝突安全性に関する研究は十分でない.そこで本研究ではミニカーのフルラップ前面衝突時における乗員傷害発生メカニズムを把握し,乗員傷害低減手法の検討を目的とする.その手法として縮尺模型を用いてミニカー乗員の安全性向上に関する試験を行う.

車体模型 ダミー模型 模型衝突実験

メンバー
糸賀 (M2)     関根 (B4)

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ガードレール衝突時の衝突速度予測

概 要
自動車交通事故の鑑定において,衝突速度の把握は事故状況の分析の為に重要である.衝突速度は,車両変形時に消費される変形エネルギから算出される手法が広く用いられているが,工作物に衝突した際の変形エネルギから算出する手法はまだ無い為,事故鑑定の課題となっている.そこで私の研究では,工作物衝突の中でも交通事故件数の多い防護柵への自動車衝突を有限要素法で再現し,変形時の変形エネルギから衝突速度を予測することを目的としている.

衝突解析モデル 解析と実験の挙動比較

メンバー
田中 (B4)

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子宮模型を用いた妊婦胎盤剥離に関する研究

概 要
近年,日本では少子化が大きな社会問題になっており,妊婦と胎児を保護するために様々な安全施策が推進されている.先行研究では,妊婦用ダミーを用いて自動車衝突時の腹部へかかる圧力や胸部および骨盤変位を測定する研究が行われている.しかし,使用されているダミーは,子宮内部が再現されていない.そこで本研究では,胎児と胎盤を含めた子宮模型(図1、2)の製作を行い、その子宮模型と妊婦用ダミーの子宮(図3)を用いて衝突試験を行い子宮と胎盤があることで,子宮内部にどのような影響が及ぼされるのかを確認することを目的とする.

子宮模型概要図 子宮模型 妊婦用ダミーの子宮

メンバー
曲谷 (M1)     鮫島 (B4)     本松 (B4)

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軟組織の経時劣化と速度依存性に関する研究

概 要
人体の内臓のような軟組織について準静的特性を扱った研究は多いが動的特性を扱ったものは少ないようである.そこで乗用車衝突時における軟組織の機械的特性を再現するため,落錘式高速引張試験機を製作し,高ひずみ速度においてブタの肝臓を用いた引張試験を行う.その結果から軟組織の経時劣化とひずみ速度依存性による機械的特性への影響を検討する.

チャック部 試験機概要図

メンバー
天羽 (M2)     小池 (B4)     本田(B4)

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シートベルトの制御による高齢者胸部変形低減に関する研究

概 要
高齢者ドライバーは,頭部よりも胸部の受傷率が高い.そこで,シートベルト制御をすることで胸部傷害を低減する研究がされている.しかし,この研究は高齢者の胸部傷害を把握することを目的としており,頭部傷害値などの検討は行われていない.本研究では,作成した縮尺模型にシートベルト制御装置を実装し前面衝突させ,シートベルト制御を行った際の乗員挙動,頭部傷害および胸部傷害を確認することを目的とする.

縮尺模型図 コンピュータ解析と模型の乗員挙動

メンバー
太田 (M2)     三須 (B4)     吉田 (B4)

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路面不整が運転者の操舵挙動に与える影響に関する研究

概 要
運転者は走行時,路面反力を介して路面状況を把握することにより車両の安定性を確保している.また,路面反力は運転者の疲労やストレスなど,快適性に影響を与えている.それゆえ,路面不整などの路面状況が運転者の運転行動や,操舵挙動に与える影響を明らかにすることは重要である.そこで本研究では,6自由度動揺装置を有するドライビングシミュレータを用いて走行試験を実施し,路面不整が運転者の操舵挙動に与える影響に関して検討する.

ステアリングエントロピー法

メンバー
岩渕 (B4)

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走行速度および曲線半径の変化による力覚支援操舵制御フィードバック

概 要
自動車の運転支援システムが運転者に情報を提供する手段として力覚を用いるものがあり,これは力覚支援操舵制御として知られている.力覚支援操舵制御により運転者の操舵トルクを補助することで直感的かつ継続的な支援を行うことができ操舵精度が向上する.運転者と協調して車両制御を行うためには,走行状況によって適切な操舵支援トルクを課す必要がある.そこで本研究では,ドライビング・シミュレータを用いて,曲線走行での走行速度および曲線半径と運転者が好む力覚支援操舵制御フィードバックゲインの関係について検討を行う.

力覚支援操舵制御概念図

メンバー
関 (B4)

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乗用車における振動現象のU*を用いた荷重伝達の表現の検討

概 要
自動車の走行時に発生するロードノイズやエンジン音等といった騒音および振動を抑制することが,自動車の設計開発において必要になって来ている.そこで,荷重伝達を定量的に評価することのできる新しい手法を用いて,乗員までの振動の伝達経路を把握する.その上で,振動源の同定を行い,車体構造による振動・荷重伝達経路の比較を行い,車体の振動抑制に取り組む.

メンバー
伊藤 (M2)     天野 (B4)

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自動車車体構造の軽量化に伴う荷重伝達の検討

概 要
現在,自動車車体構造において軽量化と高剛性化の両立が望ましいとされている.しかし軽量化と高剛性化は相反する命題であり,これらを同時に満足させるためには車体構造内部の状態を把握し,荷重の流れを一様にさせて構造内部の機能を明らかにしながら設計を進めることが必要である.そこで本研究では自動車の軽量化を目指すため,荷重伝達を定量的に評価できる指標U*を用いて車体構造の観点から軽量化へアプローチする.

U*分布例 車体モデル

メンバー
依田 (M1)     中嶋 (B4)

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剛性を再現した車体縮尺模型の検討

概 要
自動車車体の特性を再現した縮尺模型をアクリル樹脂によって製作,検討を行っている.現在では技術の発達で,精度の高い解析が短時間で出来るようになってきている一方で,実体のある物による検討は,構造や現象をより深く理解することが可能である.そこで,低コストかつ容易に製作が行える縮尺模型の検討を行い,車体構造の検討ツールの製作を行う.

実車体モデル 車体縮尺モデル 車体縮尺模型(一部材)

メンバー
大島 (M2)     石井 (B4)

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