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槇教授 研究概要

はじめまして。
平成19年4月、民間企業(日産自動車)より本学(武蔵工大)に赴任してきました。日産自動車では、自動車の騒音振動や衝突といった車両の基本特性の研究と技術開発を担当し、主な研究項目は以下の通りです。

  1. 車室内の振動騒音低減技術の開発
  2. 歩行者、前側突時の乗員傷害値低減技術開発
  3. 歩行者保護試験法のISO化、日本国内法規化
  4. 自転車乗員保護(衝突挙動コントロール)
  5. 事故分析、車体衝撃吸収構造、インパクトバイオetc
特に、外部に発表した大型技術として、NISSAN ASVⅡで使用された歩行者保護用の跳ね上げフード(ポップアップフードorライズアップフードなどの呼称有り)があります。
自動車と歩行者が衝突すると歩行の頭部や胸部がフードに衝突する可能性があります。金属でできたフード自体には優れたエネルギー吸収特性を有していますが、フードとエンジンとのクリアランスが狭い場合には歩行者を保護することが難しくなります。この技術は歩行者と衝突したことを判断して、フードを瞬時(msecのオーダ)に上昇させ、フードのエネルギー吸収空間を拡大して歩行者の頭部や胸部を保護するものです。




‘07年度の研究テーマ(案)は以下の通りです。
  1. 模型による歩行者の自動車衝突時における人体挙動に関する研究
  2. 模型による自動車のトラック衝突時の車と乗員の挙動に関する研究
  3. 模型による自動2輪車の自動車衝突時の乗員の挙動に関する研究
  4. 模型による自動車正面衝突時におけるエアバッグの最適化に関する研究
  5. 模型による自動車側面衝突時におけるエアバッグの最適化に関する研究
  6. 模型による自動車衝突実験における品質工学手法の確立について
まだまだ不慣れですが、今後交通事故での死亡重傷者を低減するための研究として、模型や動物、コンピュータ解析を用いた衝突現象の解明および改善方法の提案を行いたいと考えています。そして、企業での経験を生かして、学生の方々が持つ発想力や創造力をさらに発揮できるようにしたいと思います。
自動二輪車衝突の検討イメージ

ホンダファクトブックより http://www.honda.co.jp/factbook/motor/technology/20050908/010.html


自動車衝突の検討イメージ


トヨタ企業情報より http://www.toyota.co.jp/jp/tech/safety/technologies/passive/compatibility.html

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